【日本就職】「お体ご自愛ください」は間違った表現
今回のテーマは、「ご自愛ください」です。このフレーズは、ビジネスメールの締めの言葉や、手紙の中でよく使われます。その一方で、間違った使い方もよくされているので、ぜひ正しい言い方を覚えておきましょう。
Podcastはこちらからお聞きください。
以下は、Podcastの台本です。
*******************
「ご自愛ください」に含まれている「自愛」とは、「自分を大事にすること」「体を大切にすること」という意味になります。
そのため、「ご自愛ください」は、「あなたの体を大事にしてください」という、相手の健康を労る言葉となります。
間違えている表現として、「お体ご自愛ください」があります。
すでに「自愛」に「体」の意味が含まれるため、二重表現になってしまいます。
「お体」はつけずに使用しましょう。
この言葉は、上司や取引先の相手など目上の人を含めて誰にでも使うことができます。
風邪が流行っている時期や寒さ、暑さが厳しくなってきた頃などに、相手を気遣う言葉として使うと良いでしょう。
また、「ご自愛ください」だけでなく、前の部分に季節を表す言葉や「〜なので」という理由を入れることが一般的です。
いくつか表現を覚えておくと便利なのでおすすめです。
最後に、使い方の事例を9つご紹介します。
・寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください。
・暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
・厳しい暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。
・急に秋めいて参りましたので、どうぞご自愛ください。
・だんだんと寒くなって参りましたので、どうぞご自愛ください。
・体調を崩されませぬよう、何卒ご自愛ください。
・風邪が流行っているようですので、くれぐれもご自愛ください。
・ご多忙の折ではありますが、くれぐれもご自愛ください。
・お忙しいかと存じますが、どうぞご自愛ください。